かれこれ2週間近く前の話ですが・・・
韓国の学生がtugumiの2階にホームステイしていました。
昨年1年間、交換留学生として滋賀大に通い、今は韓国・大邱にある啓明大学4年生の女の子。
日本語はそれはもうペラペラ。
彼女は大学を卒業したら日本の関西圏での就職を希望しているとのことで、今回の来日はそのリサーチを兼ねての旅。
「とにかく日本の就活のことを知りたい」
「日本の就活の暗黙のルールみたいなものがわからない」
という彼女。
スタッフ「どんな仕事がしたいの?」
学生「んー…日本語を生かせる仕事…?文系だし、IT系とかは無理ですかね…」
んー曖昧。
でもこの曖昧さには理由があるのです。
ひとまず。
どんな選択肢があるのか、
どんな会社があるのか、
近隣企業ではたらく留学生がどんな就活をしたのか、
何件かの企業さんを見学させていただきました。
1日目:堅田電機(株)さん→(株)国華荘びわ湖花街道さん
2日目:(株)ヒューマンフォーラムさん→アミタホールディングス(株)さん
3日目:冨田酒造(有)さん
それぞれの企業さん、それぞれの事業をされていて、それぞれの特色があります。
お話を伺ったり社内を見せていただいたりして、学生も世界が広がったようです。
そもそも。
新卒の就活で、「どんな仕事をしたいか」「どんなことに興味があるか」で就職を考えるのは日本の特徴です。
韓国では(おそらく世界の多くでは)「何ができるのか」で就職を考えます。
採用側で言い換えると、日本の採用活動は「ポテンシャル」を見るのが主流です。
韓国の採用活動は、「実力」「資格」が重視されます。
さらに、日本でも大企業志向は根強く残っていますが、韓国は日本以上です。
なぜなら、韓国は大企業と中小企業の待遇格差が大きく、安定性にもかなりの差があるからです。
つまり。
韓国の学生は「自分ができること」「会社の規模」で就職先を考えることが多く、「自分かしたいこと」「なりたい自分」で就職先を考える概念がないのです。
そりゃ「どんな仕事がしたいの?」と聞かれても悩んでしまいますよね。
しかし。
(日本の学生も然りですが)日本で就活する以上、ポテンシャルを見られる=その会社に入りたい熱意と自分自身のことを知り、言葉に表現し、短いESや数回の面接でなんとか伝えなければなりません。
日本の就活生はここにとても悩み、うまくいかないとへこみ、しんどい思いをしているでしょう。
現実として、就活がうまくいかないと「自分自身を否定されている気持ちになる」学生が少なからずいるという暗い一面を持っています。
でも逆に言えば、日本での新卒の就活は「チャレンジできる場とタイミング」なのです。
だから。
日本での就活には可能性があることを知ったこの学生も、
今現在、日本のどこかで就活継続中でちょっと疲れ気味の学生たちも、
1年後、ポテンシャルとチャレンジする気持ちを大切にしてくれる場所を、輝ける場所を見つけていることを願ってます!
화이팅!!
見学させていただいた企業の皆様、ありがとうございました!
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