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新型コロナに関する大学生の困りごと緊急調査

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新型コロナに関する大学生の困りごと緊急調査

※橋本淳司氏(水ジャーナリスト:https://aqua-sphere.net/policy/)の実施した「新型コロナに関する緊急調査」に、就活room tugumiとしてお手伝いしました。そのアンケート結果が出ましたので共有いたします。尚、この調査結果は橋本氏から国会議員に学生の声として届けて頂きました。

大学生を対象に「新型コロナに関する緊急調査」を行いました。「金銭」、「大学の授業、オンライン授業」の2点について困っていることを聞きました。集計・グルーピングしましたが、数字だけではわからない点もあるので、その後に、いただいたご意見をそのまま掲載させていただきました。

困りごとを見ていると各大学、教員で対応できそうなこともありますが、そうではない大きな困りごともあります。国会議員や教育行政に携わるみなさま、大学生の声を聞いてください。

【学生限定】新型コロナに関する緊急調査
実施者:アクアスフィア・水教育研究所、就活room tugumi
回答者数:大学生482名
調査期間:2020年4月23日~25日
調査方法:インターネット調査

Q1. 金銭面で困っていることがありますか?

困っている  262人(54.4%)
困っていない 220人(45.6%)

Q2.  Q1について具体的にどのようなことに困っていますか?(記入式、複数回答可)

1:アルバイトがなくなり、家賃・生活費 134人
2:アルバイトがなくなり、学費、奨学金返済等 44人
3:親の収入が減り、家計が厳しい 29人
4:オンライン授業のためのパソコンやネット環境整備の出費 13人

上記について数字には表れにくい生の声(いただいたメールをそのまま掲載します)

「両親が飲食関係の自営業なので、売り上げが格段に落ちている。アルバイトもインターンで成果報酬制なので、このまま仕事がずっとあるとは限らず不安。学費や今後通常授業に戻った際の定期代などを自分のお小遣いで賄わなくてはいけない。」

「母親と一緒に暮らしてますが、母親は病気のため生活保護を受けてます。私は世帯分離をして大学に奨学金で通ってます。コロナでバイトと賄いがなくなり、非常に厳しい状況にあります。」

「自宅から離れた大学に進学し、これまでアルバイト収入で生活していたが、実家に帰らざるを得なくなった。」

「学費のほか、研究のために追加の出費が急遽必要になった。」

「私立の授業料支払いが厳しい。 親の収入が減る。 しかも実際に授業をしてもらってないので 実質全額払う事には疑問がある。 私立の先生のお給料と思うと国に助けてもらって欲しい。」

「アルバイトを解雇され、今後の収入の見通しが立たなくなった。」

「大学の授業をまともに受けることができない状況にも関わらず、学費を満額納めなければいけない。」

「アルバイト先がなくなった →金は無いが時間が非常にある →学習用書籍や大学でなら使えたPCなどの機材を買うお金が無い」

「家族全体で収入が大幅に減り、家計が苦しくてなってきている。」

「アルバイト先がなくなったわけではなく、むしろ自宅にいる時間が増えたことで支出が減った。 別にコロナでなくてもお金がなくて既に困っている。」

「コロナによって学費が払えなく休学した退学したりする学生の話をきくとと苦しくなる。 また帰省のタイミングや、実家で1人にさせている親とのコミュニケーションも悩んでいる。」

「お金がないです。アルバイトもなくなりました。それと就職活動についても困難な状況になりました。」

「私立ただでさえ学費も高いのに、帰省も自分が保菌してない確証がなかったので一人暮らしを継続中。親は自営業でコロナの煽りを受けていると聞きましたが、わたしもバイトが出来ずお金を稼ぐことが難しいです。この状況がいつまで続くか先が見えませんし、不安は拭えないですね…。」

Q3.大学の授業、オンライン授業、オンライン授業の準備に関して困っていることはありますか?

困っている 317人(65.8%)
困っていない 165人(34.2%)

Q4. Q3について具体的にどのようなことに困っていますか?(記入式、複数回答可)

1:オンラインになり授業の質が低下している、教員とのコミュニケーションが不十分で授業が理解できない 48人
2:自宅のインターネットの環境が不十分 42人
3:オンライン授業の実施方法について大学からの連絡や説明が不十分 28人
4:カメラ付きパソコンやルーターなどオンライン授業の機器が揃わない 27人
5:オンライン授業の環境を整えるために新規の出費がある 27人
6:実験、実習などの授業ができない 24人
7:教員によってオンライン授業のやり方が異なり混乱している 13人
8:大学のインターネット環境が不十分(サーバーダウン等) 12人
9:家庭環境がオンライン授業ができる状況にない(部屋が狭い、親もパソコンを使っているなど) 3人

上記について数字には表れにくい生の声(いただいたメールをそのまま掲載します)

「しっかりとした授業が受けれないこと ・授業の全てをレポート課題にされて本来の授業よりも多くの時間を取られる。」

「事前準備が完了していない状態で授業開始日を迎える先生方がおられる。その日は自動的に授業がなしになりました。」

「スマホでのスタディアプリを導入させられた。 しかしながら画面も小さく内容も一部対応なので 他は問題集やテキスト。 わからないところが解決出来ないまま。」

「パソコンが家に一台しかないため、利用したい時間が被ると使えないこと。」

「妹もオンライン授業になったため、パソコンが一つでは足らない。」

「急に授業のやり方や環境が変わって、技術的についていけない。精神的にも環境の変化について行けなくてつらくなる。」

「緊急非常事態宣言が解除されないと、オンライン授業が開始されません。今は、何もない日々です。」

「通常よりも疲労が貯まる、通常通り授業をしない教員がいる。」

「教員によってオンラインのツールを活用する程度に差がある。全く連絡のない授業もあるし、通知が溢れて重要な連絡を見逃してしまいそうになる。」

「課題だけ出す教授もいらっしゃるので、学習の質が下がる。」

「大学側のオンライン授業に対する説明が非常に長ったらしくわかりづらい。」

「家族共用の部屋を何時間も占領しなければならなかったり、騒音を配慮してもらわなければいけないこと。」

「研究室立ち入り禁止で全く勉強する機会がない。 しかし、授業料のみ取られている」

「大学の施設が使えないのには不安があります。 まずはコピー機ですかね。これまでの授業で、資料をPDF等で大学のサイトに載せておき、それを使用して授業を進める先生方が多くいました。 これまでは無料で使える大学のコピー機でプリントアウトしていました。一人暮らしでコピー機もないので。しかし大学のコピー機が使えないとなると、数百ページの資料を使われる先生もいらっしゃるので、コンビニ等のコピー機では高いお金がかかるし、なかなか難しいですね…。やはり紙媒体でないと書き込みづらいので、プリントアウトしたいなと思ってます。」

「図書館が使えないのは厳しいです。おそらくオンライン授業で課題が増え、特にレポートが多くなると思います。レポートを書くにももちろん何冊もの本が必要ですし、レポートもひとつやふたつとはいかないでしょうし…。どうしようかなあと考え中です。」

「大学への入構の制限がいつまで続くかわからないため、大学近辺で一人暮らしを続ける理由がなくなりつつあります。そのような中で実家に帰るのも自粛、となると大学生の居場所がないような気がします。」

「大学の先生方も慣れないオンライン授業の準備に悪戦苦闘している様子が間接的に伝わってくる。それゆえか授業計画や、課題・期末試験などの成績評価の方法が変動しやすく、計画的な学習をしにくくなっている。 それぞれの授業に関する情報もある程度錯綜しており、例えば今日は政治学系の授業の書評レポートに取り掛かろうと準備していたが、大学・公共図書館には行くことができないし、大学が契約したebookはおそらくアクセスが集中しているがためになかなかPCでは繋がらない。宅配で頼んでも今は配達が遅いしお金もかかる。さてどうしようかと思い悩んでいたときにいろいろシラバスやら新しい情報やらを見ていると、「今の状況ではすでに出したレポートはこなすのが難しいから変更する、新しい内容はまた追って連絡する」という新しい情報が入っていた。なんだ、と思って時計を見たら9時ごろから始めたのだがもうすでに昼になっていた。 混沌とした情報に振り回されています。時間を無駄に過ごしました。 あるTwitter上では大学教授が設けた質問箱に学生から様々な質問が来てそれに答えていらっしゃるのですが、本来授業がある日時になってもなんの音沙汰もない授業があるらしく、窮地にいる学生はその授業担当でもない先生の質問箱に窮状を訴えていました。おそらく担当の先生は準備し切れていないのだと思います。 経済学の教授は、昨日の双方向のオンライン授業で、「この前急いで光回線の工事をした」とか「参加者が退出するときになるピコピコした音ってどうやって消すの?」と学生に教えてもらっていました。あまりIT機器に慣れていらっしゃらない先生だと思いますが、そんな先生のおっしゃる上記のような「初回の調整」で、1時間くらい有益だとは思えない時間が流れていきました。もっときちんと準備してから臨んで欲しいと個人的には思いましたし、そんな時間あったら他のもっと価値のあることをしたのに、と不満に思いました。 Twitterを開設していらっしゃる大学の先生のツイートをいくつか見ていると、先生方のご様子が伺い知れるので見てみるといいかもしれません。 ちなみに、休校が決まった3月中旬や下旬には大学職員の方のかなり大変な様子も間接的に伝わってきました。例えば、大事なオンラインでの履修登録の日時が3週間延期になったのですが、そのお知らせのメールが来てから1週間以上経っても履修要項(履修計画を立てるときに必ず使う、登録の流れや日程、各授業情報が載っているかなり大事な情報源です)上の日時は差し替えられていませんでした。 普段接しているときは職員の方々はかなり有能で、言われたことを正確に、かつかなり迅速に仕事をされていますが、この状況を見て初めて大学側に余裕がないことを知りました。」

Q5.その他の困っていることをご記入ください(記入式、複数回答可)

1:就職活動が滞っている 52人
2:施設が使用できない、十分な授業が受けられないのに正規の授業料を支払うことに疑問がある 32人
3:外出できない、友人に会えない、実家に帰れないなどのストレス 32人
4:家庭内の環境(家族間の人間関係等)が悪化している 12人
5:新型コロナに感染しないか不安である 12人
6:将来に関して不安である 10人
7:留学等ができなくなった 6人
8:部活・サークル活動等ができなくなった 6人
9:政治は大学生をまったく見ていない 2人

上記について数字には表れにくい生の声(いただいたメールをそのまま掲載します)

「学費が変わらないのはおかしくないだろうか。 施設利用料もかからないし、こちらが享受できるメリットがお金に見合ってなさすぎる。」

「大学側の用意している学習環境に不安を感じる。学生が一律して正当な学習を十分に行える状況ではないため、秋学期スタートにするなどの対応が図られることを願っています。」

「就活が不安。何事にも熱意をもてなくなっている。家族が家にいすぎてごたついてしまう。今なにかすべきだと思うが、何もする気が起こらず、そんな自分を責めてしまう。体を動かせないので太る。今年が最後の学生生活なのでサークルの活動や卒業、卒論についての不安がある。」

「就活生かつ高齢者と同居している身なので、緊急事態宣言が出ている中選考を受けに大都市に出向く必要がある場合があり、移動中の感染リスクが怖いです。」

「就活中の大学4年生です。この不景気の中、希望しているところに就職出来るのかがすごく不安です。不安なのに友達と直接話すことも出来ず、ストレスが溜まります。」

「就活での合同説明会がなくなり、非常に不安です。」

「臨床実習が多い学年なのに、出来ない。特例で校内実習で単位取得と言われても、就職した時にコロナ世代と言われ不当な扱いをされないか不安。」

「一人暮らしのためコロナになったらどうしたらいいかわからない 大学からの説明も中途半端で単位などの心配がある。」

「下宿に荷物を取りに一日にでも戻りたいが、感染だけでなく、誹謗中傷も怖くてできない。」

「最後の年である部活動をできない点」

「屋外にあるものでも、運動施設が使えない。また、家にこもっていると運動不足でよく頭が痛くなる。」

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