前述したように、今は、生産性を含めていかに効率よく生きるのか、言い換えると「楽な」就活をしている学生やそれをサポートする会社がたくさんあります。そして自分をいかに有用な人であるかを見せるための「テクニック」が非常に多くあります。

私たちは、そのものを否定するわけではないのですが、そのような学びでは「生きる力」につながらないのではと考えています。

「就活」や「はたらく」はほとんどの人にその時はあります。学生を含む多くの人はその時に「なんのために働くのか」「なんのために生きるのか」との問いかける瞬間でもあります。その問いかけに、私たち大人は答える（応える）ことができるのでしょうか？

いかに躓かず生きるのか？を伝えるのではなく、躓いたときに立ち上がるまでを見守ることが必要だと思います。

その意味では世の中には様々な理不尽なことがたくさんあります。
でも、それを変えようとする。おかしーなーって思うことを、自らの「はたらく」を通して実現しようとしている大人達がたくさん居ます。それは、成功事例なのかどうかは分かりませんが、「今を生きる」かっこいい大人がたくさんいます。

その「生き様」を含めて、社会課題の解決に向けて取り組む大人の方々との「対話（ダイアログ）」を通して、学生が「はたらく」の意味を見つめ直し、自らの「生き方」や「あり方」を模索する機会となるようなイベントです。わかりやすくいうと、「自分のことや社会のことをもっと深く考えられると良いよね」ですね。